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フェアトレード&若者就業支援の社会的企業 FAIRTRADE FOR YOUTH http://www.ft-youth.com がお送りする、海外フェアトレード事情です


by fairtradegiftshop

FAIRTRADE FOUNDATION  綿花補助金が途上国に与える影響をレポート

ガーディアン記事によると、米国などの綿花生産農家への莫大な補助金がコットンの価格低下をまねき、アフリカの綿花生産者を窮状に陥らせている、という内容のFAIRTRADE FOUNDATIONのレポートが話題を呼んでいます。

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マリの綿花生産者

綿花はマリの主要輸出作物であり、地方人口の約4割が綿花栽培に生計を頼っていますが、綿花の国際価格が下がり続けて苦境におちいっています。EU,米国が農家に支払う莫大な補助金が不当な価格低下を招き、マリの生産者は公正な対価を得られていないとレポートは指摘しています。

米国は過去9年間に2万5千の農家支払った補助金は245億ドルにのぼります。そのためにマリやベニン、ブルキナファソ、チャドの生産者が被る損失は、年間2億5千万ドルになるとレポートは指摘しています。

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綿花栽培は、補助金問題のみならず、大量の農薬が途上国の生産者の健康や土地に害を与えていることが問題視されています。最近はインドで農薬代金がかさみ、経営悪化した農家の自殺が増えていることが話題になっていますね。

こんな、名指しで告発するビデオもアップされています。


ソーシャルメディア ならではですね。
今後 アグリビジネスに対してSocial Responsibilityを求める声はさらに強まっていくように思います。

さて、日本は綿花は、100%近く輸入に頼っていますが、どこから輸入しているのでしょうか。
帝国書院のサイトによれば、こんな感じです。

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補助金たっぷりの米国からの輸入が一番多いですね。 バリューチェーンまでの責任を求められるようになると、調達方法の見直しが必要になりそうです。
by fairtradegiftshop | 2010-11-29 08:36